ここでは土地活用の種類についてお話していきます。
アベノミクス景気や、消費税増税による住宅の駆け込み需要も一段落しましたが、事業用の金利も安いことから、じっくりと土地活用を検討されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
土地活用を検討する際に、抑えておきたい土地活用の基本的な内容について考えていきます。
土地活用を積極的に検討されている方も、今後の情勢をみながらという方もぜひ、ご参考に。
さて、一概に土地活用といっても、様々な方法があります。
当然、収益性やリスク、メリット・デメリットもそれぞれ異なり、
たとえば、短期間に多額の収益を上げたい場合と、長期的に安定した収益を確保したい場合とでは
とるべき方法も変わってきます。
しかし、適した方法だからといって、どんな敷地にも適応できることはありません。
多額の投資を必要とするものであれば、それに耐えうる資産がなければならないでしょう。
土地には立地条件や周辺環境により、適した活用方法があります。
つまり、土地以外も含めた現在の資産状況から今の課題を明確化し、手持ちの土地の特徴を把握した上でベストな活用方法を見極めることが重要になってきます。
土地活用は大きく分けて4つあります。
『自己使用』『売る』『貸す』『建てる』
『自己使用』
農地や自己所有の駐車場にしたり、農業用倉庫など
息子や娘様のご自宅を建てる場合に残しておくとの意見もあります。
『売る』
土地活用の選択肢の一つとして、自分で活用するのではなく売却して現金化してしまうという方法もあります。
こんな人におすすめです。
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納税資金の調達や住宅購入等で、まとまった資金がいる人
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なかなか行けない遠方地に自分で使う予定のない土地を持っている人
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土地を取得したものの、自分でリスクを取ってまで活用したくはない人
『貸す』
定期借地のとこで所有地を店舗や賃貸住宅等の運営事業者に10年〜30年程度の長期間貸し出し、地代収入を得る形の土地活用です。
運営事業者が建物建築と事業を行うため、土地オーナーに初期投資は掛からず、立地条件等から見込まれる想定事業収支によっては、当初設定される地代も高額になる可能性もあります。
自分で投資せずに土地を収益化できるというメリットがありますが、最低10年以上の長期間土地を提供する必要があるというデメリットもあるため、将来にわたり自分で活用する予定がない場合にのみ有効な土地活用です。
こんな人におすすめです。
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土地活用は残しておきたいが、自分で投資をしたくない人
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なかなか行けない遠方地に自分で使う予定のない土地を持っている人
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土地の規模が大きいため、自分だけで投資するには荷が重たい人
『建てる』
土地にあった活用方法を選ぶ
『建てる』といってもには様々な種類があり、将来のライフプランやニーズに合わせて活用することができます。しかし、そもそも土地自体にあった活用方法でなければ有効活用はできません。人口が密集している場所で広い敷地面積があるというなら土地活用の選択肢も多いでしょう。
しかし、そこまでうまい話はそうありません。土地活用は土地にあった方法を選ぶのが成功の鍵です。
用途を確認しよう
土地を手に入れたときまず確認してほしいのがその土地の用途地域です。土地にはそれぞれ用途が定められていて、その用途にあったものしか建築できません。中には調整区域の関係で診療所や公共施設しか建てられないような土地もあります。
マンション経営をしたいと考えていても、その土地がマンションを建てられない土地であればあきらめるしかないのです。
その土地がどの用途地域に属しているかは市町村役場で調べることができます。基本的には住居専用地域、商業地域、工業地域に分類されています。たとえば第一種低層住居専用地域であれば共同住宅は建てることができますが、大規模な商業施設は建築できません。
工業専用地域に指定されている場合は住宅の建築ができないと定められています。土地を手に入れて土地活用のイメージは広がりますが、このように法律的に制限があることも理解しておきましょう。
狭くてもあきらめない土地活用法